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住宅ローンについて知っておこう(住宅ローン金利)

マイホームを購入する際、多くの人が利用するであろう住宅ローンは、最も金利が低いローンであるものの、借入額が大きく、返済期間も長いため、支払う利息は多額になります。

 

例えば、4,000万円を固定金利1.5%で借りて35年で返済(元利均等返済)した場合、返済総額は約5,143万となり、利息は約1,143万円になります。

 

住宅ローンの返済額は、「金利」「借入金額」「返済期間」の3つの要素で決まります。したがって、「低金利」「少ない金額の借入」「短期間での返済」を目指すことにより、利息負担を軽く、総返済額を少なくすることができます。

 

今回は、3つの要素のうちのひとつ、金利についてみておきましょう。

 

住宅ローンの金利は大きく分けて2種類

 

住宅ローンの金利には大きく分けて固定金利と変動金利があります。固定金利選択型は変動金利の一種です。

 

固定金利

 

固定金利は、借り入れたときの金利が返済の最後まで変わらない金利です。そのため、毎回の返済額が変わらず、借入時に元金と利息の総返済額が確定するため、計画的な返済が可能です。また、金利が低いときに住宅ローンを組むと、その後金利が上昇したとしても、低い金利が返済終了まで続くメリットがあります。ただし、次の変動金利に比べると金利が高めであるため、低金利が続いていると、変動金利に比べて多くの利息を支払うこととなります。

 

変動金利

 

変動金利は、市場金利の変動に伴って、一定期間ごとに適用金利が見直される金利です。適用金利は半年ごとに見直しがされますが、その都度返済額が見直されるわけではなく、毎月の返済額は5年ごとに見直しがされます。見直しがされる間は、返済額に占める利息と元本の割合が変更されるため、金利が上昇した場合、利息の支払いが多くなり元本の返済額が少なくなる、あるいは元本がまったく減らないという状態になります。

変動金利は当初の金利が低く設定されていますが、金利が変わってしまうため、返済総額が最後まで確定しません。金利が下がっているときは、返済額が少なくなるメリットがありますが、金利が上昇すると返済が増加するデメリットがあります。

 

固定金利選択型

 

固定金利選択型は、借入から3年、5年、10年など一定期間は金利が固定されて、その期間が終わると金利が見直しされるタイプの変動金利の一種です。

見直し後は固定金利にするか変動金利にするか選択できます。



どの金利を選択するべきか?

 

固定金利と変動金利は上記のとおり、メリット・デメリットが存在します。

それぞれの特徴を理解して、自分たちにあった金利を選択することが重要です。

 

固定金利が向いている人

・計画的に返済したい人

・返済額増えるリスクを取りたくない人



変動金利が向いている人

・借入額が比較的少ない人

・収入の増加が見込める人

・借入当初にたくさん返済したい人

・繰り上げ返済をする予定の人

金利が上昇したときに対処できる人

 

固定金利選択型

・ある一定期間は教育費などと重なるため、支払い額は一定にしておきたい人

 

住宅ローンの金利の選択は、ライフプランにも関わる重要なものです。金利について理解を深め、今後の生活を見据えた金利選択をしましょう。