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この家は買える?マイホームの購入予算を知ろう

マイホーム選びの重要な条件のひとつである購入予算。漠然と予算を決めていても、予算オーバーの物件に目がいってしまうこともあると思います。

そうしたときでも、自分たちが購入できるマイホームの購入金額の目安がわかっていれば、判断に迷うことも少なくなります。

 

今回は、自分たちが購入できる物件価格を計算する方法をお伝えします。

 

購入可能額は、頭金+住宅ローン借入額で決まる!

 

マイホームの購入可能額は、物件の購入時に支払う頭金と毎月返済していく住宅ローンの借入額を目安にします。

 

頭金を多めに支払えば住宅ローンの借入額を少なくすることができますが、貯蓄のすべてを頭金にすることは大変危険です。

 

病気や怪我、失業などのいざというときに必要となる生活予備費と、教育費や自動車購入費など将来のための貯蓄は残しておきたいところ。

生活予備費は、福利厚生の手厚い会社員であれば半年分程度、派遣社員や自営業者であれば1年分程度を見積もっておくと安心です。

 

頭金は物件価格の2割程度を目安に、購入諸費用や手元に残すお金とのバランスを考えながら決めましょう。



頭金=貯蓄−購入諸費用−生活予備費−将来のための貯蓄



次に、住宅ローン借入額は、毎月無理のない返済が可能なローン返済額をもとに決めていきます。

現在、家賃を支払っている方の場合であれば、支払っている家賃から購入後にかかる維持費を引いた金額を目安にします。この方法は、現在の家賃負担額とマイホーム購入後の負担額が大きく変わらないため、購入後に支払いが難しくなるという不安が少なくなります。

 

購入後にかかる維持費は、固定資産税や火災保険料、マンションを購入した場合の管理費、修繕積立金、駐車場代などです。購入物件や立地により変わりますが、2万円から3万5千円程度を見込みます。

マイホーム購入のために毎月貯金をしている場合は、その金額を毎月返済額にプラスしても構いません。



毎月返済額=現在の家賃+物件購入のための貯金−購入後の維持費



例えば、月10万円の家賃を支払いつつ、マイホーム購入のために毎月2万円の貯金をしている場合、購入後の維持費を3万円で見積もると、毎月返済額は、9万円になります。

 

9万円=10万円+2万円ー3万円

 

住宅ローン金利1.5%(固定)で、35年返済の場合、毎月9万円を返済できるのであれば、約2,940万円の住宅ローンを借りても返済することができます。

 

毎月の返済額別借入可能額

 

◯利率1.5% 返済期間30年

 

8万円→2,318万円

9万円→2,608万円

10万円→2,877万円

11万円→3,188万円

12万円→3,477万円

 

◯利率1.5% 返済期間35年

 

8万円→2,612万円

9万円→2,940万円

10万円→3,265万円

11万円→3,593万円

12万円→3,919万円



頭金として支払える金額と住宅ローンの借入可能額を足し合わせることにより、購入できるマイホームの目安が分かります。

ただし、気をつけていただきたいのが、ここで確認できる物件の価格は、現在の生活に照らして無理のない返済が可能な物件価格である点です。

 

住宅ローンの支払いは長期に渡ります。返済中に子どもの教育費がかさんだり、病気や怪我による収入の減少に見舞われることもあるかもしれません。現在の購入可能額を確認するとともに、長期のライフプランとも照らし合わせて、無理のないマイホーム購入予算を計画しましょう。