【初めての資産運用】自分のリスク許容度を知っておこう
株式、不動産、外貨や仮想通貨などは、日々のニュースで価格の変動を見聞きすることも多いため、新たに投資を始めてみようと考えている方もいらっしゃると思います。
資産を増やすためには、金融商品への投資は必要不可欠です。しかし投資は資産を減らしてしまう可能性もあります。投資をするということは、リスクをとって自身の望むリターンを得ることだからです。
リスクの低い商品に投資をすれば、大きく資産を増やすことはできませんが、大きく資産が減ってしまうことも少なくなります。
逆に、リスクの高い商品に投資をすれば、大きく資産が増える可能性がありますが、資産を失ってしまう可能性も高まります。
このように、リスクとリターンは表裏一体の関係にあります。
それでは、投資する商品を選ぶ際に、リスクとリターンどちらの面を重視したほうがよいのでしょうか。
一般的に、人は利益を得るよりも損失を避ける行動をとります。そのため、リスク許容度と呼ばれる、自分がどの程度のリスクに耐えることができるのかを把握することが投資商品や銘柄選びで失敗しにくくなります。
リスク許容度にかかわる7つのポイント
金融機関のホームページには、無料でリスク許容度を診断できるツールが公開されています。
診断をする際にポイントとなるのは、主に次の7つの項目です。
1 投資経験
2 年齢
3 家族構成
4 年収
5 資産状況
6 性格
7 目標設定
ある程度の投資経験があれば、急な市場の変動に対しても、パニックにならずに冷静な投資を継続することができるため、リスク許容度は大きくなります。
年齢が若い方であれば、仮に投資で失敗したとしても、その失敗を取り返すための時間的余裕があるため、リスク許容度は大きくなります。
逆に50代以降の方は、10数年後くらいには退職し、老後生活が開始するため、リスク許容度は小さめになります。
配偶者の有無、子どもの人数、年齢はリスク許容度に大きな影響を与えます。子どものいない共働き世帯であれば、リスク許容度は大きくなりますし。子どもがいるのであれば、今後の教育費の目安を考えてリスク許容度を小さめに考えると無難です。
年収が高ければ、一般的に投資へ回すことができる資金が多くなりますし、損失が発生した場合でも、損失をカバーしやすいため、リスク許容度は大きくなります。しかし、年収が高いからといっても、毎月の生活費がカツカツな状態では投資に回す余力はあまりないと考えられますので、あくまでも、「収入ー生活費ー教育費などの必要な貯蓄」の余力でリスク許容度を考えます。
資産が多いほど、投資で失敗した際の損失をカバーしやすいため、リスク許容度は大きくなります。
性格もリスク許容度に大きく影響します。例えば日々の値動きが気になってしまって、会社のトイレで何度も株価を確認してしまうような方はリスク許容度を小さくしたほうがよいです。
自分のライフプラン上、必要は資産額がわかっていれば、その金額に合わせてリスク許容度を設定します。
投資を始めるまえに自分を知ろう
投資を始めようと考えると、何に投資しようか迷ってしまいますが、まずは自分自身を知ることによって、投資商品を選ぶための基準を確認しておきましょう。