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人生の三大資金について知ろう(住宅資金)

ライフプランを考えるうえで、人生の三大資金といわれるものがあります。

それは、金額が大きく、必要な期間が長期に渡る「住宅資金」「教育資金」「老後資金」のことです。

 

今回は、そのうちの住宅資金について概要を説明します。

 

住宅は生活の基盤であり、「通勤に便利な場所に住みたい」、「自然豊かな環境の場所に住みたい」など、住宅に求めるものも様々あります。自分の思い描く住宅に住むことは、充実した人生を送るうえで欠かせません。

 

住宅を確保するには、基本的には、購入するか賃貸するかどちらかになることが多いと思いますが、いずれの場合でも、人生において、相当な金額になります。

 

特に購入する場合は、多くの方にとって、人生最大の買い物になるので、購入前に念入りな資金計画が必要です。

 

住宅を購入する方法として、全額自己資金、自己資金+住宅ローン、全額住宅ローンの3パターンがあります。このうち、自己資金+住宅ローンのパターンが一般的です。



したがって、自己資金をどの程度準備するか、住宅ローンの返済期間と毎月の返済額が無理のないものに収まっているかを検討する必要があります。



自己資金をいくら準備することができるかで、借り入れる住宅ローンの金額も決まってきます。それでは、自己資金はどの程度準備すればよいのでしょうか。

 

自己資金とは、物件の頭金と購入にかかる登録免許税やローン事務手数料などの諸費用に充てるお金です。諸費用は新築物件の場合、物件価格の3〜7%程度かかります。

 

自己資金は、一般的に物件価格の2割以上を準備することが望ましいといわれています。

国土交通省が公表した令和元年度の「住宅市場動向調査報告書」によると、分譲戸建住宅を購入した世帯の自己資金比率は26.5%、分譲マンションを購入した世帯の自己資金比率は39.4%となっています。

 

購入したい物件が4,000万円であれば、800万円から1,600万円程度が目安といえます。

住宅を購入する場合は、早めに購入時期を定めて、計画的に資金の準備をしましょう。



賃貸の場合は、2年に1回の更新料の支払い、住み替えにかかる敷金、礼金、仲介手数料、引越し代などが必要となるため、ライフプラン上に見込んでおく必要があります。

さらに、購入と賃貸の大きな違いとして、賃貸の場合は、老後資金として、月々の家賃の支払を考慮しておく必要がある点です。

 

年金が主な生活資金源となる中で、月々の家賃を支払うことは大きな負担となります。

住宅を購入せず、賃貸を選択する場合は、早いうちから、老後にかかる家賃分を考慮した貯蓄を進めるようにしましょう。