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人生の三大資金を知ろう(教育資金)

子どもが独立するまでには、食事や衣服など生活に必要な養育費、学校の授業料、塾や習い事代などがかかります。

 

家庭の教育方針によって変わってきますが、子どもひとりにつき、養育費は年間平均で約63万円、教育費を合わせると、大学卒業までに2,000万円から3,000万円かかるといわれています。

 

教育資金の特徴は、子どもの成長に合わせて、必要となる時期と金額が予測しやすいものの、支出の時期をずらすことができないというところにあります。そのため、必要額を把握した上で、他の支出に優先して早くからの計画的な準備が重要になります。



それでは具体的に、ひとりの子どもが、幼稚園に入園してから高校を卒業するまでに、どれくらいの学習費がかかるのでしょうか。

学習費を参考にする場合、文部科学省が実施した学習費の調査結果が参考になります。



幼稚園 (3歳から5歳まで)

公立 65万円 私立 158万円

 

小学校 (6歳から11歳まで)

公立 193万円 私立 959万円

 

中学校 (12歳から14歳まで)

公立 146万円 私立 422万円

 

高校 (15歳から17歳まで)

公立 137万円 私立 290万円

 

出所 文部科学省 「平成30年子供の学習費調査」

 

すべて公立の場合541万円、すべて私立の場合1,830万円が学習費として必要となり、その差は1,300万円ほどになります。



大学費用については、入学金が必要となるため、初年度の費用負担が大きくなります。



大学初年度の学習費



国立大 合計817,800円

(内訳)

入学料 282,000円

授業料 535,800円

施設設備費 徴収される場合あり

 

私立文系大学 合計1,166,922円

(内訳)

入学料   229,997円

授業料   785,581円

施設設備費 151,344円

 

私立理系大学 合計1,544,963円

(内訳)

入学料     254,309円

授業料   1,105,616円

施設設備費   185,038円

 

出所 文部科学省令による標準額

   文武科学省 「平成30年度私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額調査」

   私立大学昼間部の平均額



上記は、大学初年度の金額ですから、授業料3年分を加味すると、大学の学習費を見積もることができます。ただし、医学部や薬学部、芸術学部などに進学する場合は、さらに必要額が増えることになります。

 

教育方針や子どもの進路希望を加味して、子どもが社会人になるまでに、どの程度の学習費が必要になるのか、あらかじめ見積もっておきましょう。

そして、早いうちから、コツコツと教育資金を準備していきましょう。